今年買って良かったもの
こんにちは。海璃です。
もうすぐ2020年も終わりですね。
どんな1年でしたか?
きっと色々考えさせられる1年だったと思います。
私も、色々感じることがあり、少し心が疲れてしまうこともありました。
そんな中で、とても心に沁みた素敵な本を1冊、ご紹介したいと思います。
この本のあらすじをざっと説明します。
主人公は、坂庭真実と西澤架という、結婚を控えた婚約者カップル。
式場も結婚式の日取りも決め、全てが順調に思えた日常から一転、
ある日急に真実は架の前から姿を消してしまう。
一体なぜ、そしてどこに真実は姿を消したのか…
この事件の裏に隠された二人の事情とは??
このようなストーリーになっています。
正直、ミステリー小説として読むと、内容の展開にそこまでの意外性や高揚感、緊張感はありません。
なので、ドキドキしたり、謎が解けてスカッとするという感覚は味わいにくいかと思います。
ただ、この本の良さは、
二人の婚約を決意するまでの心境や、真実が姿を消してからのそれぞれの心境の変化、そして二人に変化をもたらした周りの人々の心に刺さる言葉、、、
こういった、主人公と彼らをとりまく人々や環境の中でのコミュニケーション、そしてそれに付随するそれぞれの心の機微
であると思います。
私たちの日常に潜んでいて、自分でも無意識に思っていること
こうした当たり前を改めて、物語を通して実感させてくれます。
読み終わった時に、
「あぁ、人間は自分勝手で愚かで、でもとても面白くて温かい生き物なんだな」
と、なんだか心が温まる、そんな本です。
余談ですが、私はもともと辻村深月さんがとても好きでした。
分かっているけれど、意識しないと感じられない、そして言語化するのが難しい…
そんな人の細かな感情に焦点を当て、優しい表現で伝えてくれる。
人は、人の感情は、素晴らしいものなのだな
と毎回感じる、心温まる本ばかりで
読んでいると日々の疲れが癒される気がします。
今年は色々あって、お疲れの方もたくさんいらっしゃると思います。
お家でゆっくり過ごす年末年始のお供に、辻村深月さんの本を是非読んでみてください。
オススメの他の本もご紹介しておきます。
凍りのくじら
それではよいお年を!!🍀✨
海璃
お題「#買って良かった2020 」